ADHD(注意欠陥多動性障害)の特徴を示した、大人用新基準。20の項目で自己診断。仕事のミスや忘れ物が多すぎる社会人はぜひセルフチェックを!!

ADHD
 
ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorde)、日本語でいう注意欠陥多動性障害は、発達障害(先天性の脳の障害)のひとつ。

じっとしていなければならない場面などの社会的ルールに直面する事が増える、小学校入学前後に発見される場合が多いといわれています。

主だった症状に、注意欠陥(不注意)、多動性、衝動性の3つの症状が見られます。

 
 
 

1.注意欠陥

一言で言えば、いろいろなことが気になって集中できないという症状です。
五感から入る情報を遮断することが難しく、気になるものに意識が向いてしまいます。

 

2.多動性

落ち着きがないのもADHD(注意欠陥多動性障害)の症状のひとつ。
大人になるとある程度は改善されますが、それでも貧乏揺すりなど、細かな症状として残ることがあります。
また、大人になって多動性の症状がおさまってきた場合、ADDと表現することもあります。

 

3.衝動性

反射的に衝動的な行動をしてしまうのも、ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状のひとつ。
そのようなことから、周りから「理性的でない」と思われてしまうこともあります。

 

基本的にこれらの症状が子供の頃から見られます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の子供は困った子供だと思われることが多く、

また大人になっても、怠け者と思われてしまうことが多いのです。

しかし、本人はそう見られていることがわかっていたとしても、自分自身ではどうにもならないのです。

 

負のスパイラルになっている人も多い

 
ADHDの症状を持つ人の多くは、これらの症状から起る数々のトラブルにより自尊芯が低くなっています。

そしてその結果、うつ病、人格障害、依存症、不安症、共依存など、新たな問題を引き起こすことも多く、そのため、問題がさらに複雑になっているのです。

これらは社会的にも大きな問題となっています。

 


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アメリカ精神医学会のADHD(注意欠陥多動性障害)診断基準

 

① じっと座っていることを要求されると、むずかしい。

②そのときしている作業に関係のない刺激に簡単に気を散らす。

③ひとつの作業もしくは遊びに注意し続けることがむずかしい。

④ひとつの活動から別の活動へと頻繁に移り変わり、最初の活動はやりかけにする。

⑤そわそわしたり、もぞもぞしたりする(あるいは気分が落ち着かない)。

⑥グループ活動において自分の番が待てない、もしくは待ちたがらない。

⑦質問が終わる前に、質問者を遮って答える。

⑧仕事や用事をやり遂げるのがむずかしく、それは学習障害や反抗的行動に由来するものではない。

⑨静かに遊ぶのが困難

⑩衝動性ゆえに、結果を考えずに物理的に危険な行動に走る(これはスリルを求めるありふれた行動とは異なり、子どもが左右をみずに道に飛び出すのがその典型的例である)。

⑪鉛筆・道具・書類など、課題や仕事をするのに必要なものをよくなくす。

⑫ひとを不適切に遮ったり、ひとの話に口を挟んだりする。

⑬衝動的に話す、もしくはしゃべりすぎる。

⑭話かけられても聞いていないようにみえる、とひとに言われる。

 

この診断基準には3つの条件がついています。それは、これらの行動が7歳以前からみられたこと、ほかの分類可能な精神疾患の現れではないこと、同年齢の平均的なひとより頻繁にみられること、です。

 

ちなみに、アメリカ精神医学会のADHD(注意欠陥多動性障害)の診断基準は子どもを対象にしているので、これを成人に適用するのはむずかしいとされています。

何年もの間、ADHDは成長とともにみられなくなると仮定されてきましたが、いまでは研究者の中でははADHD(注意欠陥多動性障害)は生涯続く状態である、というのが定説。

脳の基本的な配線が変わらなければ生涯続くと考えられています。そう明らかになると必要なのが、成人向けの診断基準。

それが以下の精神科医のエドワード・ハロウェルとジョン・レイティーが作成した基準です。これは大人のADHD(注意欠陥多動性障害)の診断基準として大変優れた基準だといわれています。
 


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精神科医のエドワード・ハロウェルとジョン・レイティーが作成した基準

 

以下の20の特性のうち15項目があてはまればADHD(注意欠陥多動性障害)があると定義しています

 

①自分の目標を達成していないと感じる(どれだけ達成していたとしても)。

②ものごとを組織化するのが不得意。

③絶えずものごとを遅らせる、もしくは作業に着手するのが困難。

④多くのプロジェクトを同時進行させるが、やり遂げるのが困難。

⑤頭に浮かぶことを、タイミングや内容がその場にふさわしいか十分に考えずに口にする傾向がある。

⑥強い刺激を求めずにいられない。

⑦すぐに退屈する傾向がある。

⑧簡単に気が散り、注意を集中させるのが困難。読んでいる本、している会話から注意がそれる傾向がある。と同時に、時には過剰集中することができる。

⑨創造的・直感的・非常に知的なことが多い。

⑩決まった手順に従って適切な段階を踏むのが不得意。

⑪忍耐強くない、フラストレーションに対する耐性が低い。

⑫言葉もしくは行動が衝動的。衝動的に金銭を使う、計画を変更する、新しい計画や職業選択を衝動的に決める。

⑬いつまでも、不要な心配をする。わざわざ心配の種を見つけ出す傾向があるが、時には実際的な危険に対し不注意もしくは無関心なこともある。

⑭暗い運命にのしかかられているような不安な気持ちを持つが、無鉄砲に危険を冒すこともある。

⑮気分が変わる。ひとやプロジェクトから切り離されたときなど、うつになる。

⑯落ち着きがない。

⑰嗜癖に陥りやすい。

⑱セルフエスティームに関する慢性的な問題。

⑲自己観察が不正確(よい方にも悪い方にも)。

⑳家族にADHD,双極性障害、うつ病、物質乱用、その他の衝動コントロールもしくは気分に関する障害を持つ人がいる。

 

このチェックリストを読んで、すぐに自分にはADHDがあると結論づけるひとが多いかもしれません。

ただし、どの診断基準を使用するにせよ、決定的な診断は、質問にはいと答えるかいいえと答えるかで決まるのではなく、症状の強さにもよるということに留意してください。

そしてADHD(注意欠陥多動性障害)の診断基準は、病気でも障害でも欠陥でも疾患でもなく、不幸にみえて実は幸いなのであるということを第2弾からお伝えしていこうと思います。

 


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