ADHD(注意欠陥多動性障害)のあるひとは、優秀な狩猟者(ハンター)の遺伝子を引き継いでいた!!

ADHD(注意欠陥多動性障害)のあるひとは、優秀な狩猟者(ハンター)の遺伝子を引き継いでいるのではないか、という説があります。

 
狩猟者ハンター
 

先史時代、地球上のすべての人類は狩猟社会に属していました。

しかし、1万年前に農業革命が起きます。

家畜を飼い、作物を植え、定住し、農耕社会を作る人々がいくつかの大陸に出現しました。

牧畜と農業は狩猟より効率がよいので地球の人口は爆発的に増加。
産業革命がそうだったように、農業革命は新しい文化をもたらします。

ただ、農耕以前の太古の狩猟社会は、農耕社会や現代社会とはまったく異なる、独自の生活形態を備えていました。

異なる文化規範を持ち、そこで生き残るにはまるで別のパーソナリティーが必要とされ、その生活様式は現在でも2万年前われわれの先祖が生きたように生きている土着の先住民族にみることができます。

人類学的観点もしくは歴史的観点からみると、初期の狩猟社会におけるサバイバル技術は今日ADHD(注意欠陥多動性障害)を診断する基準と同じです。

リンクADHD(注意欠陥多動性障害)の特徴を示した、大人用新基準。20の項目で自己診断。仕事のミスや忘れ物が多すぎる社会人はぜひセルフチェックを!!


スポンサーリンク
 

優秀な狩猟者(ハンター)

● 草原・森・密林で狩りを成功させるには、すぐに注意を散らし、絶えず周りに目を配らなくてはならない。

● 同時に多くの作業をこなし、複数の獲物を追いかけられなくてはならない。

● 危険を冒すことを恐れてはならない。狩猟社会に危険は必須である。

● ある動物を追いかけ始めてから別のチャンスに巡りあったら、すぐさま(衝動的に)コースを変更して新しい獲物を追うよう決断できなくてはならない。

● 破滅が迫っているような感覚があると、捕食者の存在の可能性をつねに意識し、警戒することができる。狩りの間はアドレナリンの高揚感で生き生きとするが、住居の掃除などの退屈な仕事はうんざりなので、ぐずぐずと先延ばしにする。

● 時間感覚は非常に速いか非常に遅いかのどちらかで、「その瞬間の人生」で興奮したり退屈したりする。

 

ということで、昔もっともよく獲物を獲ったハンターは、現代なら心理学者にADHDとみなされるでしょう。

 

優秀な農耕民(ファーマー)

一方、先史時代のファーマーには、また別の特性が必要とされる。

● 1万年前の農耕社会でうまく生きるには、長い長い退屈に耐え、1ヶ所に定住しなくてはならない。

● 作物が育つには数ヶ月を要し、その間、虫をつまみとったり雑草を抜いたりといった退屈な仕事をして暮らす

● 農耕社会のコミュニティーは、より社交的で、相互依存的である。

● 簡単に気を散らしたり、落ち着きがなかったり、衝動的なようではやっていけない。我慢の足りないファーマーが、育っているかをみるために数日おきに苗を引き抜いていたら、枯れてしまう。

● ハンターが持つ破滅が迫ってくる感覚は、落ち着いた自信に置き換わった。1週間土壌に何の変化もなくても、種は発芽しており、いずれ地面に顔を出すのだ。

 


スポンサーリンク
 

 

どうしてハンターはこんなに少ないのか。

なぜ、世界中のほとんどの狩猟社会は消滅し、ADHD(注意欠陥多動性障害)は人口のの約半数ではなく5~20%にしかみられないのでしょうか。

実は、狩猟社会が農耕社会と衝突すると、生き残るハンターは1割以下になるといいます。

それはハンターの「注意欠陥」のせいでもなく、ファーマーが生来勝るからでもありません。

研究者たちが中央アフリカに住む種族の言語の源を調べたところ、一時期その地域に住んでいたのは圧倒的にハンターだったといいます。

しかし、数千年がたつうち、コイサン語族とピグミー族、欧米の書物では「ホッテントット」「ブッシュマン」と呼ばれる彼らは一掃され、ファーマーであるバントゥー語族に取って代わられたとのこと。

ふたつの種族の何百万人という人々が殺され、ほぼ根絶やしにされました。一方、バントゥー語を話すファーマーはアフリカ大陸に満ちあふれ、中央アフリカを制覇しました。

 

この驚くべき転換の理由

1、まず、農業はカロリー算出の点で狩猟より効率がよいことが挙げられます。

同面積の土地では、農耕なら狩猟の十倍の人数を養えるので、大雑把に言って農耕社会の人口密度はは狩猟社会の十倍になります。

戦いでは、多人数がつねに優位。とくにこの比率になると、その差は歴然です。

歴史上、十倍の規模の軍隊による攻撃に耐えて生き抜いた軍隊はまれ。

2、次に、水痘・インフルエンザ・風疹が家畜の疫病として持ちこまれたことが挙げられます。

侵入者であるヨーロッパ人が持ちこんだ風疹により南北アメリカの先住民が何千人と死亡したように、無防備な種族は実際壊滅状態になります。

これらの疫病につねにさらされるファーマーは免疫を獲得していて、風疹にかかりはするが死には至らないですが、初めてさらされる者は死亡することが多いはず。

ファーマーとハンターが出会ったとき、ただ疫病にさらされたことでハンターは絶滅させられたのです。

3、最後に、農業はその文化に物理的安定を与えることが挙げられます。

部族は1ヶ所に定住し、人口は増えます。

すると、個々の職業に秀でる者が出てきます。ある者は道具・武器の製作者になり、ある者は戦いで使える仕掛けを建造し、政府・軍隊・王国も作り出されるでしょう。

こうして農耕社会は、その日その日の生き残りが主要な関心事である狩猟社会に比べて、技術面で大きな差をつけることに。

まとめ

結局、「どうしてハンターはこんなに少ないのか」という問いですが、ヨーロッパでも、アジアでも、アフリカでも、アメリカでも、ほぼ絶滅させられたといえます。

生き残った者は、農耕社会に組みこまれ(同化したか、さらわれたか、文化の転換により)ADHD(注意欠陥多動性障害)の遺伝子保持者の先祖になったのです。

ちなみに、ADHDに関連する、新奇さと刺激を求める遺伝子の研究によると、その遺伝子がヒトゲノムに入ってきたのはほぼ4万年前だそう。

人類が発祥の地(おそらくアフリカ)から他の場所に移動して地球全体に広がっていったのはこの遺伝子のおかげであるそうです。

ただし、退屈さに対する強い忍耐心が要求される現代の学校では、この遺伝子は典型的な教室という枠組みでは不適切とみなされるふるまいを引き出し、その結果ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されるかもしれません。

次回は、ADHD(注意欠陥多動性障害)のあるひとが職場で上手くやる方法をお伝えします。


スポンサーリンク
 

他の記事もよかったらどうぞ


コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ