地図は、四国八十八ヶ所をめぐるお遍路さん(特に歩き遍路)の必需品であり、四国遍路の服装や携行品としては必須アイテム。

地図は旅人にとって重要である。

見知らぬ土地では、どこが北でどこが南か、それすらわからないことも多い。

目的地まで、タクシーやバスもしくはツアーガイドに連れて行ってもらえるのならば、地図がなくても問題はないかもしれない。

しかし、自らの頭と足で旅をする者にとって、地図は、なくてはならない携行品といえる。
 


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さて、四国遍路である。

言うまでもなく遍路、特に歩き遍路にとって地図は絶対に必要な携行品である。

目的地まで行き当たりばったりで歩くわけにはいかない。

たしかに標識や道しるべだけに頼って目的地まで到着することも可能である。

実際、へんろみち保存協会が立てている道しるべは数も多い。

しかし、頭の中で、目的地までの大まかな道のりを、ある程度シュミレートできなければ、必ず道しるべを見逃したり、読みちがえたりして道に迷う。

道に迷ってしまえば、もとの位置に戻ったり、新たなルートで目的地に向かう、などの軌道修正が必要になってくる。

ただし軌道修正をするためには、自分の現在地がわからないとどうしようもないのだ。

目的地までの道のりをシュミレートする土台となるのが地図であり、道に迷ったときに、軌道修正するのも地図である。

「地元のひとに道をたずねればいいじゃないか」

という意見もあるかもしれない。

たしかに一理あるが、四国遍路の場合ひとに会わない遍路道も多い。

山道では、マムシや腹を空かせた野犬にしか会えない。

集落においてさえも人っ子ひとりいないところもあった。

仮に道を親切に教えてくれるひとがいたとしても説明が全然わからないこともある。

「あっこをなあ、ああ行って、しばらくなあまっすぐ行ってなあ、グワーと道なりでなあ、ほいで、なにを右になにして行くとなあ、谷口商店があるけん・・・谷口商店は知っとるわなあ?」

「え?・・・」

「あっこの娘がこんまえ嫁にいったやろ」

「は?・・・」

「うん?・・・兄ちゃん、谷口商店も知らんのかい!」

(知るかいっ!!!ご長寿クイズやってんのかよ!!この村は!!)

こういうこともしばしばである。

で、結局地図をみる。

地図は必要である。
 


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ところで、あくまで私見であるが、四国遍路において、道に迷って得をすることはあまりないと思う。

僕は夏へんろであったが、道をまちがえたときのショックたるや恐ろしいものがある。

長時間歩くことで体力を消耗し、さらに暑さが追い討ちをかけるなか、がんばって、がんばって、気力で目的地に向かっているときに、道をまちがえたら・・・

本当に暴れたくなってくる。

疲労感を通りこして虚脱感、ひどいときは虚無感までもがおそってくる。

(何のためにオレは歩いているのだ)

(何のためにオレは生きているのだ)

虚無感におそわれないためにも地図は必要である。

「人生といっしょで道に迷うこともひとつの勉強じゃないの?」

という意見もあるかもしれない。

だが僕は勉強が嫌いである。

しかもあと数年で不惑である。

迷いたくない!!のだ。

で、やっぱり地図は必要である。

「道に迷ったら、お大師さまが現れてたすけてくれるかもしれないよ」

うん、それはあるかもしれない。

僕も尊敬する弘法大師にお会いしたい。

うーん、たしかにそれはあるかもしれない。

ただし、若い女の子が現れてたすけてくれることはない。

「わたし、白衣に萌えるんです」

とかいって、背中の南無大師遍照金剛の文字をなでなでしてくれることは、絶対にない。

これは断言できる。

ということで、やっぱり地図は必要である。

※へんろみち保存協力会の地図はおすすめだ。値段は、2500円。

 


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